今年もいよいよ終わろうとしています。
振り返ってみると、この数年、コロナ渦という混沌の中で苦境に立たされ非常につらい思いもしてきました。
ただ一方で、これまではひたすら突き進んできたけども、いろんなことを冷静に見直し判断する良い機会でもありました。世の中の変化の本質を捉え、今後を見据えるうえで変えなきゃいけないもの何なのか。気づいたら変わってしまっていて、取り戻さなければいけないものは何なのか。
それらを考えるにあたり、10年ほど前にこのブログで書いたこんな一つの考えが軸となりました。
『keys』
人生という道のりには『鍵』がいくつも落ちています。
一つ一つ鍵を拾って人生を歩んでいく人。
鍵を拾うことなくただただ歩いていく人。
落ちている鍵に気付きもしない人。
そして拾った鍵をいつでも出せるようにポケットに入れておく人。
はたまた、ロッカーにしまい二度と取り出すことのない人。
人は分かれます。
人生で直面する壁には扉があります。
拾い集めた鍵をひとつずつ扉に試してみる人。
これまで集めた鍵では開かない扉もあれば、扉を開け新たな世界を目にすることもあります。
こうやって点と点がつながり線となり、人生という道筋ができていくのでしょう。
よく人は、運がいいとか悪いとか口にします。
だけどそんなものは平等です。
ちゃんと乗るべき波に乗っているか、乗るべき波を見極めているか、波が来ていること自体に気付いているか。
違いはそれだけです。
人生という道筋は、自分でつないでいくものだと思います。
そしてもうひとつ、時には鍵は、扉を閉めるために使うこともあるのでしょう。